top of page

「川と海から」-035.根岸村から

保土ケ谷助郷に通った道

 

 

 根岸方面から天神橋を渡りもとの揮発物貯蔵所(現県警職員住宅)の前から宝生寺門前のボトル・ネックを通って清水ケ丘経由で保土ケ谷に通ずる道が、根岸村からの「保土ケ谷道」で、保土ケ谷宿の転馬・助郷御用のために農民が毎日往来した幹線道路であった。

 根岸疎開道路と大聖院前から来る旧道の交差点付近には江戸時代の根岸村の高札が立てられ「札場」という名が残っていた。またこの交差点を「札の辻」と言った。角には石地蔵があったが道路拡張や住宅化で行方不明になってしまったが、ここから根岸八幡神社入口を経て海照寺・宝積寺の前を通り、今の天神橋に抜ける道が「保土ケ谷道」である。またここから八幡橋方向への道が旧鎌倉道・金沢道である。保土ケ谷道に面して旧家高橋資卓氏邸があるが、江戸時代の名主で代々伝右衛門の世襲名を伝えている。

bottom of page