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磯子区郷土史研究ネットワーク
「川と海から」-025.伊豆庄捺染工場
大正15年伊豆出身の青木嘉六氏が創業したものだが、当初は現在の丸山日用品市場(旧千田市場)の丸山町40番地にあって、主としてインドや東南アジアに向け輸出用の染色をしていた。青木氏の出自に由来して「伊豆の庄屋」が社名の起こりである。
戦後掘割川北側に移り昭和33年頃二俣川に移転し帝人はじめ荻原・五十嵐など地場貿易会社が出資して新会社に改組したが、労働集約型軽工業の将来を見通して閉鎖した。岡村3丁目の横浜学園の隣の高台に岡村随一の河久保茂十郎氏の豪邸があるが、氏は伊豆庄に長年勤務したのち主としてインド市場を対象として販路を拡大し財をなした。昭和初年のこの豪邸の棟上げのときの大盤振る舞いは今でも岡村の語り種である。
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