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「川と海から」-017.塵芥処理場

 

 

 関東大震災のあと町が復興するにつれ増大する横浜市民の廃棄物を処理するため、横浜市はバブコック社支配人の英国人ブリントンの設計による東洋一の滝頭塵芥処理場を突堤の先に設置した(ボイラ-もバブコック製であった)。

 ここでは全市のゴミの約90%が処理され、処理した火力で市電30台分の電力をつくり電気局に売り、燃えかすは根岸の埋め立てに使った。昭和17年に保土ケ谷の星川に新しく処理場ができたので移転する。

 この焼却場は大正3年に計画されたものだが住民の反対により昭和元年まで用地が確定できなかった。横浜初期の公害反対運動であった。

 

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