top of page
磯子区郷土史研究ネットワーク
「川と海から」-090.本牧埠頭
近年における来航貨物船の荷役システムの合理化、輸送コスト節減のための船舶の巨大化は当初の予想をはるかに上回るものがあって、受け入れ側の対応が後手になることが多かった(輸入木材の荷姿変更による貯木施設不要化、はしけの沖取りからコンテナ化による設備ならびに労働態様の一新、旧バ-スの埋め立てによるエプロン部分の拡大、コンテナ-船の深喫水化による利用埠頭の制約等)。
従来の横浜港内各埠頭の水深も大桟橋埠頭5m~12m、新港埠頭8.4m~10m、山内埠頭7.5m、瑞穂埠頭10mm、出田埠頭7.5m大黒埠頭10m~15.5m、山下埠頭10m~12m、本牧埠頭9m~15mといった程度で、12mを越えるバ-スは少ない。
この状況に対処するため横浜市が平成2年から推進しているのが超大型コンテナ船に対応できるバ-スならびに周辺設備を備えた「次世代高規格コンテナ-タ-ミナル」としての「南本牧埠頭」である。ここは40mという大水深の海底下にさらに30mに及ぶ軟弱基盤があるため慎重に地盤を改良した上で膨大な基礎捨石や大型ケ-ソンを投入してまず外郭をつくり、この内部を市内の公共事業から発生する土砂で順次埋め立てている。平成13年4月には国内最大規模の埋め立てが完了し水深16Mの岸壁と5基のガントリ-クレ-ンが供用を開始した。第2ブロックは平成26年以降内陸部処分場では不可能となる市内廃棄物焼却灰の投棄処分により埋め立てられることになっいる。第4,5ブロックは現在外周護岸と中仕切護岸が完成している。
bottom of page